映画・テレビ

2013年8月 6日 (火)

NHKドラマ 七つの会議 感想

地味だったのですが、いいドラマでした。
ドラマを見る側としては、満足度は高かったのですが、引っかかったところがあるので、書いておきます。

◆なぜ足を踏み外したのか?

ドラマに出てくるような、B to Bの会社で、差別化できる技術を持っていない限り、コスト競争に陥るというのは、どこの会社にでもあることで、特別なことではない。

世の中の大部分の会社は、コスト以外で存在価値を示すことができないので、ひたすらコストダウンに取り組むことになる。
しかし、大部分の会社は、足を踏み外さない。
なぜなら、バレるから。

世の中の大部分の会社は、「規格外でも安全なもの(あるいは、事故が起こっても言い逃れできる範囲)」は作るが、「規格外で安全でないもの」は作らない。それは、事故が起こってバレるのが怖いから。

「なぜ、後々、バレる不正をするのか?」こそが、この手のドラマの最大の命題のはず。

この手の不正に手を出すのは、姉歯さんのような「人生を捨てている人」しかいない。
みんな、つらいノルマを課せられても、この手の不正に手を出さないのは、まだ人生に希望を持っているから。

にも関わらず、陰でこの不正を仕込んだのは、社長だった。

社長なら、全社的な取り組みで、崖から落ちる手前を見つけられるよう指示できたにも関わらず、「バレる嘘を仕込んだ」というのは合点がいかない。

マーフィーの法則で「嘘はバレるまで大きくなる」とも言う。
しかし、ドラマの設定では、社長は「嘘が大きくならないようにコントロールしている」ようにも思われる。
やっぱり、合点がいかない。

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2013年6月24日 (月)

【八重の桜 感想】 「いざという時は死ぬ覚悟」という組織

会津藩は「いざという時は殿のために死ぬ覚悟」を持った藩士たちによって構成されています。
藩士たちに高い規律があり、強い団結力があるのはこのためです。

そのような組織が本当に「いざという時」に直面すれば、どのようにすべきでしょうか?
本当に全員が死ぬべきでしょうか?

このような組織では、階層が上に行くほど、「いざという時は死ぬ」と言わなければなりません。
「自分だけが生き残ろうとしている」と思われてしまえば、自分の名誉が汚れるだけでなく、組織の規律も崩壊します。
だから、どれだけ劣勢になっても、「その時は死ぬ覚悟」と言い続けなければなりません。

しかし、本当に全員が「その時は死ぬ覚悟」で戦い続ければ、本当に全員が死んでしまいます。

全滅することが、その組織が望んでいる「結末」でしょうか?

当然のことながら、「敗者の屈辱」に耐えながら生き続ける人も必要になります。
生き続ければ、「汚名挽回」のチャンスもあるからです。

では、どの段階で、誰が「降伏」を決断すべきでしょうか?

それは、リーダーである松平容保の役割です。
彼以外の人間は、「戦い抜いて死ぬ覚悟」と言い続けなければならないのです。
松平容保だけが、降伏について決断できる立場にあります。
では、彼は「降伏のタイミング」についてどのように考えていたのでしょうか?

確かに、ドラマの中で官兵衛が言うように、期戦に持ち込んで、冬になれば形勢が有利になったかもしれません。
長期戦で切り抜けられる希望があるうちは、「降伏」を持ち出す必要はありません。それは分かります。しかし、本当はどうだったのでしょうか?

来週は、多くの人が死ぬ「涙の回」になりそうですが、私は松平容保のリーダーとしての決断に注目しながら見ようと思います。

ちなみに、現在、我々日本人が生きていられるのは、昭和天皇がご聖断をされた結果である。昭和天皇は「一人でも多くの日本人に生き残ってもらいたい」とおっしゃった。
松平容保はどうか?

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2013年6月19日 (水)

【八重の桜 感想】西郷頼母に捧げる正しい意見を通す方法

 西郷頼母の停戦提案は、後の歴史を知っている人間によっては正しい意見ですが、結局、彼の意見は採用されません。
 彼は自分の意見が『自明に正しい』と思っているのかもしれませんが、ドラマを見る限り、『自分の意見を受け入れさせる努力』を十分にしているとは思われません。

 正しい意見を言う人間が孤立したり、遠ざけられたりすることは、他の組織でもよくあることですが、西郷頼母の場合、どのようにすればよかったのでしょうか?

◆突然、その意見を言わない
 『唐突な意見は拒絶される』

 まず、その意見が受け入れられるような下地を作るべきです。
 頻繁に戦況を報告して、敵の兵器の性能が非常に高いこと、味方の兵が無駄に死んでいること、他の藩の兵力との連携が難しいことをについての認識が高まるようにします。
 そして、このまま戦争が長引けば、さらに会津藩の死者が増え続けることを印象付けるべきです。

◆仲間を作る
 『自分の意見が正しければ、必ず賛同者はいるはず』

 ドラマを見る限り、まるで自ら、『みんなで自分の意見に反対しなければならなくなるような状況』を作っているように思える。
 あの会議の場に見方を作る努力をすべきです。
 だれもこのまま会津兵が死んでいくことをいいと考えているわけではないはずです。
 いきなり全員に対して説得するのではなく、個別にアプローチして、どの程度、脈があるのか、あるいは、賛成に転じさせるためのポイントは何かを探っていく必要があります。
 戦地と城内では距離があるかもしれませんが、手紙を書くとか、あるいは、戦場まで視察に来させるのも手かもしれません。

◆自分の意見の価値を説明する
 『自分の意見が自明に正しい』というわけではない。

 ドラマを見ている限り、『自分の意見は自明に正しいから、説明の必要はない』という感じです。
 彼らを説得するためには、自分の意見が通った暁にはどのようなメリットが生じるのかを説明すべきです。
 会津藩には優れた人材がいるのだから、停戦して生き残ることができれば、新しい国づくりに参画して、活躍することが期待できます。
 そこで、十分な活躍が来出れば、会津藩士の『武士の一分』も立つことになると考えられます。

◆受け入れ可能な妥協案を提案する
 『切腹するのは、家老全員。殿は謹慎。城は明け渡す・・・』

 ただし、家老全員、松平容保、新政府軍の受け入れ可能な案を提案しなければならない・・・。

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2013年6月17日 (月)

【八重の桜 感想】会津藩の『失敗の本質』

 

『時として、勝ち目のない戦いをしなければならない時がある』のは事実ですが、ドラマを見ていると、『果たして、今がその時なのか?』と素朴な疑問を感じてしまいます。

 会津藩の意思決定を見ていると、太平洋戦争の時の日本軍と変わらないじゃないかと思ったのは私だけでしょうか?
 確かに、会津藩は悲劇に見舞われたが、意思決定者たちが正しい判断をしていたかどうかは疑問があります。

 

会津藩の『失敗の本質』を考えなかったことが、80年後に日本全体の『失敗の本質』を考える結果となったようにも思えます。

 そもそも状況判断として、『敵はとことんまでやらないと気が済まないと考えている。なおかつ、戦争の勝敗は武器の優劣が大きな要因となり、明らかに敵の武器の性能が高い』という状況で、「武士の一文」を掲げて戦争するのでしょうか?

 『それでも会津藩は戦争する道を選んだ』という反論もありそうですが、「失敗の本質」風に意思決定の問題をまとめておきます。

◆曖昧な戦略目的
 →結局のところ、戦争目的は「武士の一分」や「朝敵の汚名を拭う」のためだけだったのに、そのために城下を戦場にして、多くの家臣・領民を死なせただけでなく、周りの藩にまで被害を拡大させた。目的の価値とそのコストのバランスを考えていない。
◆短期決戦の戦略思考
 →会津への侵攻ルートの防衛しか考えていない(それ以外、考える余裕がない)。歴史的に見れば『新しい国造りが始まる』ということに気付けていない。
◆主観的で「帰納的」な戦略策定
 →会津への侵攻ルートを防御していれば、そのうち何とかなるだろう。
◆人的ネットワーク偏重の組織構造-「空気」の支配
 →松平容保へ忠誠心の強さと松平容保の好き嫌いが人事に反映されている。もともと「降伏」なんて言える空気にない。西郷頼母が空気を破って発言しても、賛成できる空気ではない。
◆プロセスや動機を重視した評価
 →「我々は、徳川宗家と孝明天皇に忠勤を尽くして、間違ったことは何もしていないのだから、朝敵であるはずがない。きっと分かってくれるはず」

別の観点で見れば、会津藩の悲劇は、西郷頼母に『正しい意見を言ってはいるが、その正しさを周りの人間に納得させる能力は持ち合わせていないことだったかもしれない。
『俺は正しい意見を言っているのに、何でお前ら、分からないんだ?』
それはあなたに、『周りを説得するための能力、戦略、粘り強さがなかったから』

 あるいは、西郷頼母が『正しい意見』を感情を逆なでするように言ってしまったため、もはや会津藩には、『間違った方針』しか立てられなくなった・・・。

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2013年6月13日 (木)

【八重の桜・感想】なぜ会津藩は悲劇に陥ったのか?

いよいよ来週から本格的な会津戦争が始まりますが、『なぜ会津藩が悲劇に見舞われたのか』、という疑問について何となく分かってきたので書いておきます。以下はあくまでも「八重の桜」を見た感想です。

その理由は、「本当の敵が誰かを考えていなかったから」です。

「本当の敵」とは、西洋列強です。
これは、坂本龍馬の「今は日本人同士で戦争しちょる場合じゃなかじゃき」という言葉にも表れています。
このことは、薩摩藩も長州藩も分かっていました。だから、対立関係にあってもさっさと手を結びました。
徳川慶喜も分かっていました。だから、鳥羽伏見の戦いで負けるとすぐに江戸に引き返して、江戸城も無血開城してしまいます。新政府と戦うことに歴史的な意義がないことを理解していたためです。

ところが、会津藩は天皇-幕府-会津藩の関係しか見ていません。
他の東北の藩が分からないのはともかく、当時、最も情報が集まる京都に4年もいて、そのことに気が付かなかったのでしょうか?
しかも、『武器の優劣が勝敗を決める時代になった』ということに気が付かなかったのか、旧式の武器しか持たず、実戦経験もない東北の諸藩と同盟を組みます。
鳥羽伏見の戦いで何を学んだのでしょうか?

「本当の敵は西洋列強である」という認識があれば、洋学を学んだ人材の多い会津藩の人材も活躍できる場はあったはずです。
結局、会津戦争でこのような人材を死なせることとなってしまいました。

次に思いつく理由として、「革命の本質を分かっていないから」ということも考えられます。

革命に成功した人たちがまず最初に考えることは、『旧勢力の一掃』です。
会津藩も、一掃されるべき『旧勢力』に含まれています。
革命勢力が最も恐れることは、『旧勢力の力が盛り返してくること』。だから、ヒステリックなほど、旧勢力をつぶしに来るはずです。
誰かを血祭りに上げないと、気が済まない。
徳川本家を見祭りに上げることができなくなれば、次に標的になるのは会津藩になることぐらい分かるだろう。
「徳川宗家より重い処分ではないか」とか言っている場合じゃないだろう。
徳川宗家は巧妙に血祭りに上げられる貧乏くじから逃げることに成功したのだ。
次は、会津藩がうまく逃げなければ、血祭りに上がられてしまう。
もはや、松平容保一人の首か、東北地方の多くの人の命かというという選択を迫られているという認識があったのでしょうか?

会津藩については、何となくいい印象を持っていたのですが、「もしかして相当な政治下手?」という方向に傾いています。

現時点では、考察はここまでですが、また、思いついたら書きます。

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2013年6月11日 (火)

プロメテウス 感想<ネタバレ有り>

◆ストーリー
ヒーローフィギュアをレビュー!
よっちーの小屋

◆突っ込み所

1年で365本ひたすら映画を観まくる日記

◆感想
「エイリアン」の前日譚だそうですが、「エイリアン」のストーリーとは整合していません。

ストーリーや突っ込み所は前述のサイトに譲るとして、要するに、「細かいことは気にしないで、スリルとサスペンスを味わいたい人向けの映画」ということです。
「何を描きたいのか分からない」という意見もありましたが、もともと「何も描くつもりはなく、スリルとサスペンスの題材にエイリアンの設定を使っただけ」が正しい理解だと思われます。
ただし、スリルとサスペンスだけに着目すれば、さすがはリドリー・スコット卿、第一級の映画です。

人類の起源を探りに行ったはずなのに、そんなことは完全にパス。
この旅のスポンサー:「There's nothing to learn.」(ここには、何も学ぶべきものがないのだな?)
アンドロイドのデービッド:「I understand,」(その通りです)

http://www.imdb.com/title/tt1446714/quotes?item=qt1707334
「答えは何もない」という一言で、この問題はあっさりクローズ。あとはエイリアンとエンジニアとの戦いだけです。

アンドロイドのデービッドは何でも知っていて、ここには無傷の飛行船があることも知っていて、しかもその飛行船の運転方法まで知っています。
多分、「ここには学ぶべきものが何もないこと」も知っていたと思います。
それなのに、なぜあの爺さんに伝えなかったのでしょうか?

◆「プロメテウス2」大予測
 パート2が作られるようなので、続編を予測してみます。
 想像するに、脚本を書いている段階から、続編が作れそうという手ごたえを感じて、ネタを出し惜しみしたということが実情だと思います。

 エリザベスが向かったのは、エンジニアの星ではなく、ウェイランド社の拠点がある星で、エリザベスのお腹には、第2のエイリアンが成長を始めている(お腹の中に残ったDNAを完全に除去しない限り、何匹でも出てくる)。アンドロイドのデービッドは、本当はウェイランド社からエイリアンのDNAを持ち帰るようにプログラムされていたのだった。
 デービッドはエリザベスに対して言う。「私があなたの指示に従って本当にエンジニアの星に行くとでも思ったのですか? 私は、行く前からあの星には学ぶべきものなど何もないということを知っていました。あの星に行った目的は、生物兵器のDNAを持ち帰ることです。」

 ウェイランド社はピーター会長(?)がその惑星に行くという計画を知って、デービッドに『本当の目的』をプログラムしておいたのだ。
 そのプログラムに従って、デービッドはチャーリー·ホロウェイに黒い液体を飲ませた。
 ウェイランド社は完全隔離状態でエイリアンを飼育しようとするが、結局、逃げ出して、人間を襲い始める。
 そして、ついにはエイリアンは地球に向かう宇宙船にも乗り込んで、その飛行船を爆破しなければ、エイリアンが地球に行くことになってしまうが、その飛行船には主人公の恋人が乗っている・・・。


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2013年6月 9日 (日)

007 スカイフォール<ネタバレ有> 所感

 今回の敵は、Mのかつての部下で、動機はMへの復讐です。

 これまでのような世界を征服したり、市場を混乱させて株でもうけたりすることを狙っているわけではないので、最初は誰と戦っているのかよく分かりませんでした。
 よって、今回の悪役は目的は、Mを困らせてから、殺すことにあるので、ある意味で小物です。小物である代わりに、深い苦悩をもっています。
 従って、今回の主人公は007ではなく、Mであり、007のようなスパイたちを監督する立場の人間の苦悩が描かれます。

 これは、時代の流れを反映していると思います。
 今どき、世界征服をしようとたくらむ悪役には、ほとんどリアリティがなく、むしろ職場の人間関係の方が深いドラマを生み出すことを作者たちも気が付いているということです。

 また、今まで見た007シリーズの中で、「お色気度」は最低で、限りなくゼロに近いです。
 ちなみに、今回のボンドガールはMです・・・。
 予算的にも、一番、安上がりで済ませているような気もします。

 この映画のもう一つのテーマは、「優秀だがコントロールできない部下の扱い方」です。
 結局のところ、このような部下は、「優秀な」間は重宝するけれども、「コントロールできなくなる」と切り捨てられます。このような部下は、「優秀である」が故に、「コントロールできなくなる」と厄介で、切り捨てざるを得ないのですが、きっちりと切り捨てないと(スパイの場合は殺してしまう)、「優秀である」が故に、「優秀な俺がなぜ切り捨てられなければならないのか」と逆恨みして、厄介な方法で、復讐してきます。
 このような部下には、「コントロールできなくなった時点で切り捨てる」とはっきりと伝えておきましょう。

 あと、レイフ・ファインズ。
 かつての2枚目俳優も、髪の毛が薄くなってしまったのね。「若いころはチャラチャラしてた奴が、今では軽い奴」みたいな感じ。
 次作から007の上司ですか?
 自作のテーマは、「軽い奴が上司になった場合の上司との付き合い方」になりそう。

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2013年2月27日 (水)

ダークナイト ライジング雑感【ネタバレ】

前回の「ダークナイト」は、「『光の騎士』と呼ばれた『正義の味方』がダークサイドに落ちていくことの苦悩」がテーマであったが、今回は、「歴史的名作を作ってしまった映画監督が、その歴史的名作の続編を作らなければならないという重荷」にどのように立ち向かうのかということがテーマだったような気がする。

だから、本作の本当の主人公は、監督のクリストファー・ノーランである。それで、彼はどのように考えたのか?

①「期待はずれ」と言われないためにそこそこのクオリティーの映画とする。また、さらにこれまでの延長の続編を作れというプレッシャーを生まないためにも、必要以上に深いストーリーとしない。
②それを実現するために、「見てる間はそこそこ楽しめるけど、余韻は残らない」レベルにすることとする。
③でも、バットマン・ネタで儲けたいという下心もあるので、続編につながる複線も用意しておいた。
④続編を作る場合に、ストーリーの自由度を持たせるために、ロビンとゴードン警部以外の登場人物は自由に設定できるようにした。

◆ストーリーの深さ
ベインたちの犯罪計画の動機が弱いことも、ベインが最後はあっけなく一撃でやられてしまうことも、①と②を考慮した結果である。終盤になって、「それが動機だったのかよ」と明かされても、そのときまでに、「料金分は楽しんだからいいや」となることは計算済みである。

◆意外な女性が黒幕
意外な女性が黒幕というストーリーで、「ブラディ・マンデイ シーズン2(TV版)」を思い出した。まさか、ブラディ・マンデイをパクった訳ではないだろうが、女性はテロのような犯罪はしないという思い込みを逆手の取っているもので、ストーリー作家の間では、「使える手」として重宝されているものだと考えられる。

◆マシュー・モディーン
「メンフィス・ベル」再びであった。普段は頼りないけど、いざというときはリーダーシップを発揮するというのは、彼が醸し出す雰囲気がそういう役を引き寄せているようにも思える。ただ、今回については、「メンフィス・ベル」で彼がリーダーシップを取り始めるときの感動はなかった。
【Memphis Belle】I don't want to go around again any more than you do.  But we were sent here to bomb a factory and if we don't do it, somebody's going to have to come back here again and do it for us.

◆次作の展開予想
ハービー・デント法が無効になって、再び、ゴッサム・シティは犯罪者が栄える街となり、バットマン・ロビンは夜な夜な悪を退治する日々を送っている。人々は悪を恐れるだけでなく、これまで善人だと思っていたハービー・デントが悪人だったと知って、何を信じていいのかがわからなくなっていた。そしてついに、バットマン・ロビンでも手に負えない悪の大物が現れ、ゴードン警部はバットマンがいてくれたら、と考えるのであった・・・。

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2013年2月24日 (日)

ドラゴン・タトゥーの女【ネタバレ】

見てるだけで寒かった。
真夏のうだるような暑さの時に見れば、涼しいと感じることができただろうか?
ただ、ひたすら寒さがしみいる映画だった・・・。

ちなみに、「ドラゴン・タトゥーの女」を演じているのは、「ソーシャル・ネットワーク」の冒頭で、「レベルの低い大学で悪かったわね! あんたがもてないのは、コンピュータ・オタクだからではなく、性格が最低だからよ!」と言っていた彼女です。
おしりのかわいさに萌えてしまいました。

変態オヤジ、猟奇殺人、近親相姦、コンピュータ・ハッキング、不倫、謎解きの映画をそこそこヒットさせる要素に、デビッド・フィンシャー監督の巨匠の風格の映像で撮っているけど、なんかそれだけのような・・・。

とにかく、寒さだけが残りました。
真冬の寒さを、更に深く感じたい人にお勧めです。


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2012年9月28日 (金)

映画「シシリアン」とベーシック・インカム

日本維新の会が維新八策で、「ベーシック・インカム」に掲げています。
「ベーシック・インカム」は山崎元氏も「ベーシックインカム7つの長所」として、前向きな意見を掲載しています。

私は、「ベーシック・インカム」の話を聞くと、マイケル・チミノという監督が撮った「シシリアン」という映画を思い出します。あの「ディア・ハンター」や「天国の門」を撮ったマイケル・チミノ監督です。ただ、この映画を撮った頃は、ハリウッドから干された後ではありますが・・・。

私も見たのはかなり前なので、あやふやな記憶しかありませんが、大まかには以下のようなストーリーだったと思います。ちなみに、実話をベースにしているようです。

イタリアのシチリア島である青年が社会改革運動を試みるという話です。
金持ちから略奪したお金で、小作農に農地を買い与えます。
主人公は、これで小作農たちは豊かになれると思ったのですが、もともと農地を管理する能力のない小作農は、もとの地主にだまされて土地を奪われ、もとの小作農に戻ってしまいます。
結局、この青年の社会改革運動は頓挫します。

この映画監督が何を言いたかったのかは分かりませんが、この映画が示している教訓は「貧乏人にカネだけを与えても幸せにはなれない」ということです。

貧乏人はなぜ貧しいのでしょうか?
答えは、「お金がないから」ではなくて、「お金を稼ぐ能力も、管理する能力もないから」です。
「お金を管理する能力」がない人間にいくらカネを与えても、幸せにはなれないのです。

だから、「ベーシック・インカム」も失敗します。「シシリアン」の主人公が失敗したように。

ちなみに、橘玲氏は「ベーシック・インカム」の末路を予言しています。
「ベーシックインカムは「愚者の楽園」 週刊プレイボーイ連載(41)」

私も、「ベーシック・インカム」をやれば、受給者は「貧困ビジネス」のカモになると思います。

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