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2013年6月13日 (木)

【八重の桜・感想】なぜ会津藩は悲劇に陥ったのか?

いよいよ来週から本格的な会津戦争が始まりますが、『なぜ会津藩が悲劇に見舞われたのか』、という疑問について何となく分かってきたので書いておきます。以下はあくまでも「八重の桜」を見た感想です。

その理由は、「本当の敵が誰かを考えていなかったから」です。

「本当の敵」とは、西洋列強です。
これは、坂本龍馬の「今は日本人同士で戦争しちょる場合じゃなかじゃき」という言葉にも表れています。
このことは、薩摩藩も長州藩も分かっていました。だから、対立関係にあってもさっさと手を結びました。
徳川慶喜も分かっていました。だから、鳥羽伏見の戦いで負けるとすぐに江戸に引き返して、江戸城も無血開城してしまいます。新政府と戦うことに歴史的な意義がないことを理解していたためです。

ところが、会津藩は天皇-幕府-会津藩の関係しか見ていません。
他の東北の藩が分からないのはともかく、当時、最も情報が集まる京都に4年もいて、そのことに気が付かなかったのでしょうか?
しかも、『武器の優劣が勝敗を決める時代になった』ということに気が付かなかったのか、旧式の武器しか持たず、実戦経験もない東北の諸藩と同盟を組みます。
鳥羽伏見の戦いで何を学んだのでしょうか?

「本当の敵は西洋列強である」という認識があれば、洋学を学んだ人材の多い会津藩の人材も活躍できる場はあったはずです。
結局、会津戦争でこのような人材を死なせることとなってしまいました。

次に思いつく理由として、「革命の本質を分かっていないから」ということも考えられます。

革命に成功した人たちがまず最初に考えることは、『旧勢力の一掃』です。
会津藩も、一掃されるべき『旧勢力』に含まれています。
革命勢力が最も恐れることは、『旧勢力の力が盛り返してくること』。だから、ヒステリックなほど、旧勢力をつぶしに来るはずです。
誰かを血祭りに上げないと、気が済まない。
徳川本家を見祭りに上げることができなくなれば、次に標的になるのは会津藩になることぐらい分かるだろう。
「徳川宗家より重い処分ではないか」とか言っている場合じゃないだろう。
徳川宗家は巧妙に血祭りに上げられる貧乏くじから逃げることに成功したのだ。
次は、会津藩がうまく逃げなければ、血祭りに上がられてしまう。
もはや、松平容保一人の首か、東北地方の多くの人の命かというという選択を迫られているという認識があったのでしょうか?

会津藩については、何となくいい印象を持っていたのですが、「もしかして相当な政治下手?」という方向に傾いています。

現時点では、考察はここまでですが、また、思いついたら書きます。

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