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2013年6月17日 (月)

【八重の桜 感想】会津藩の『失敗の本質』

 

『時として、勝ち目のない戦いをしなければならない時がある』のは事実ですが、ドラマを見ていると、『果たして、今がその時なのか?』と素朴な疑問を感じてしまいます。

 会津藩の意思決定を見ていると、太平洋戦争の時の日本軍と変わらないじゃないかと思ったのは私だけでしょうか?
 確かに、会津藩は悲劇に見舞われたが、意思決定者たちが正しい判断をしていたかどうかは疑問があります。

 

会津藩の『失敗の本質』を考えなかったことが、80年後に日本全体の『失敗の本質』を考える結果となったようにも思えます。

 そもそも状況判断として、『敵はとことんまでやらないと気が済まないと考えている。なおかつ、戦争の勝敗は武器の優劣が大きな要因となり、明らかに敵の武器の性能が高い』という状況で、「武士の一文」を掲げて戦争するのでしょうか?

 『それでも会津藩は戦争する道を選んだ』という反論もありそうですが、「失敗の本質」風に意思決定の問題をまとめておきます。

◆曖昧な戦略目的
 →結局のところ、戦争目的は「武士の一分」や「朝敵の汚名を拭う」のためだけだったのに、そのために城下を戦場にして、多くの家臣・領民を死なせただけでなく、周りの藩にまで被害を拡大させた。目的の価値とそのコストのバランスを考えていない。
◆短期決戦の戦略思考
 →会津への侵攻ルートの防衛しか考えていない(それ以外、考える余裕がない)。歴史的に見れば『新しい国造りが始まる』ということに気付けていない。
◆主観的で「帰納的」な戦略策定
 →会津への侵攻ルートを防御していれば、そのうち何とかなるだろう。
◆人的ネットワーク偏重の組織構造-「空気」の支配
 →松平容保へ忠誠心の強さと松平容保の好き嫌いが人事に反映されている。もともと「降伏」なんて言える空気にない。西郷頼母が空気を破って発言しても、賛成できる空気ではない。
◆プロセスや動機を重視した評価
 →「我々は、徳川宗家と孝明天皇に忠勤を尽くして、間違ったことは何もしていないのだから、朝敵であるはずがない。きっと分かってくれるはず」

別の観点で見れば、会津藩の悲劇は、西郷頼母に『正しい意見を言ってはいるが、その正しさを周りの人間に納得させる能力は持ち合わせていないことだったかもしれない。
『俺は正しい意見を言っているのに、何でお前ら、分からないんだ?』
それはあなたに、『周りを説得するための能力、戦略、粘り強さがなかったから』

 あるいは、西郷頼母が『正しい意見』を感情を逆なでするように言ってしまったため、もはや会津藩には、『間違った方針』しか立てられなくなった・・・。

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