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2013年5月29日 (水)

なぜ民主党政権はダメだったのか?

民主党があまりにもお粗末な政権運営をしたおかげで、『政権交代が起こりうる政治状況』が遠のいたことはとても残念に思っています。
なぜ駄目だったのかをまとめておきます。
民主党自身はどのように総括しているのでしょうか?

◆失敗その1:すべてを変えようとしたこと
 自民党は長い間、政権を担っていたわけで、政権を運営するためのノウハウも蓄積していたわけだが、「政権交代を成し遂げれば、すべてを変える」と考えて、変えることを重視した。
 その結果、政権運営に必要な仕組みまで変えてしまった。
 結局、『何を変えて、何を変えないのか』という議論が十分でなかった。
 この教訓は、これから政権を目指す日本維新の会やみんなの党にも言えることであるが、どうもこの課題を真剣に考えているとは思われない。

◆失敗その2:小泉政治をアンチテーゼとしたこと
 小泉政権時代の政策は、確かに弱者には厳しい政策だったが、時代の流れとしては不可避なものであった。つまり、小泉政権時代の政策は比較的正しい政策だった。その正しい政策をアンチテーゼとしてしまったために、結果的に間違った政策を実施せざるを得なくなった。
 政権交代時の自民党を言い換えると、「そこそこうまくいった政治(小泉政治)を続けることができなくなって、力尽きた」といえる。そこで、民主党は政権交代を訴えるときに、「そこそこうまくいった政治」の部分を攻撃せざるを得なかった。
 民主党にも、『時代の趨勢』という概念があれば、今が高度成長時代に作られた社会システムを低成長の時代に作り変えていく時代であるとは分かったはず。結局、民主党は政権交代の歴史的意義を理解しないまま政権を取ったとも言える。

◆失敗その3:「政権交代さえ成し遂げれば、あとは何とかなる」と思ってしまったこと
 明治維新のときは、江戸幕府さえ倒せば、やるべきことははっきりしていた。開国、富国強兵、殖産興業、西洋からの技術と社会制度の導入。
 戦争に負けた時も、戦争に使っていた資源を産業振興に使えばよかった。
 では、政権交代した後にどうすればよかったのか?
 実は、『変革の時代』ではなく、『選択の時代』であり、民主党の中にも様々な選択肢を主張する勢力があり、選択肢が混じっていた。
 民主党が野合だったのは、実は、政権交代した後にどうすればいいかについての答えが、民主党にだけではなく日本になかったためではないか?

◆不運その1:野党体質の人間が党首だったこと
 野党は選挙に弱い(だから野党なのだ)。だから、選挙のときは『なりふり構わず、有権者に受けのいいことは何でもやる』。しかし、本当に政権が取れそうなときにそれをやったら、あとで取り返しがつかなくなることぐらいは分かっただろう。
 結局、身に染みたことは、いざという時になっても、体からは抜けないとという現実を示すことになった。
 つまるところ、政権交代が起こらないということは、「骨の髄まで野党」と「骨の髄まで与党」の2種類しか生み出さないということを有権者も知っておくべきだろう。

◆不運その2:小沢一郎が検察に目の敵にされていたこと
 民主党の中で唯一まともな政権運営ができるであろう人物は小沢一郎しかいなかったわけだが、彼は検察庁から濡れ衣を着せられて、身動きが取れなかった。
 確かに、小沢一郎は検察庁が目の敵にするほどの政治家だったかもしれないが、いくら社会正義のためとはいえ、有能な政治家が能力を発揮する機会をつぶるほどの権限を国民は検察庁に与えたつもりはないはずだ。
 結局、民主党政権が失敗したおかげで国民は多くのものを失った。その責任の一部は検察庁にもある。

 ここで示した失敗と不運は、次の政権交代でも起こりうる。
 結局、国民はいつまでも自民党政権のもとで生活しなければいけないのか?

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