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2013年2月27日 (水)

ダークナイト ライジング雑感【ネタバレ】

前回の「ダークナイト」は、「『光の騎士』と呼ばれた『正義の味方』がダークサイドに落ちていくことの苦悩」がテーマであったが、今回は、「歴史的名作を作ってしまった映画監督が、その歴史的名作の続編を作らなければならないという重荷」にどのように立ち向かうのかということがテーマだったような気がする。

だから、本作の本当の主人公は、監督のクリストファー・ノーランである。それで、彼はどのように考えたのか?

①「期待はずれ」と言われないためにそこそこのクオリティーの映画とする。また、さらにこれまでの延長の続編を作れというプレッシャーを生まないためにも、必要以上に深いストーリーとしない。
②それを実現するために、「見てる間はそこそこ楽しめるけど、余韻は残らない」レベルにすることとする。
③でも、バットマン・ネタで儲けたいという下心もあるので、続編につながる複線も用意しておいた。
④続編を作る場合に、ストーリーの自由度を持たせるために、ロビンとゴードン警部以外の登場人物は自由に設定できるようにした。

◆ストーリーの深さ
ベインたちの犯罪計画の動機が弱いことも、ベインが最後はあっけなく一撃でやられてしまうことも、①と②を考慮した結果である。終盤になって、「それが動機だったのかよ」と明かされても、そのときまでに、「料金分は楽しんだからいいや」となることは計算済みである。

◆意外な女性が黒幕
意外な女性が黒幕というストーリーで、「ブラディ・マンデイ シーズン2(TV版)」を思い出した。まさか、ブラディ・マンデイをパクった訳ではないだろうが、女性はテロのような犯罪はしないという思い込みを逆手の取っているもので、ストーリー作家の間では、「使える手」として重宝されているものだと考えられる。

◆マシュー・モディーン
「メンフィス・ベル」再びであった。普段は頼りないけど、いざというときはリーダーシップを発揮するというのは、彼が醸し出す雰囲気がそういう役を引き寄せているようにも思える。ただ、今回については、「メンフィス・ベル」で彼がリーダーシップを取り始めるときの感動はなかった。
【Memphis Belle】I don't want to go around again any more than you do.  But we were sent here to bomb a factory and if we don't do it, somebody's going to have to come back here again and do it for us.

◆次作の展開予想
ハービー・デント法が無効になって、再び、ゴッサム・シティは犯罪者が栄える街となり、バットマン・ロビンは夜な夜な悪を退治する日々を送っている。人々は悪を恐れるだけでなく、これまで善人だと思っていたハービー・デントが悪人だったと知って、何を信じていいのかがわからなくなっていた。そしてついに、バットマン・ロビンでも手に負えない悪の大物が現れ、ゴードン警部はバットマンがいてくれたら、と考えるのであった・・・。

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