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2012年4月

2012年4月25日 (水)

なぜ日本は円高になって、韓国はウォン安になるのか?

  • 韓国経済は問題点が多く、投資先としては資金が引き上げられやすい。
  • アジア通貨危機以来、金融は外資が握っている。つまり、外資の思惑で経済が左右されやすい。
  • 対外債務の割合が大きく、海外から債券の中途払い戻しが一斉に起これば、韓国は破綻する可能性がある。
  • 韓国の通貨が避難通貨になる可能性はまずあり得ない。
  • 韓国経済は輸出依存度が高く、内需がものすごく弱いので、欧米などの景気が悪くなるとその影響をもろに受ける。
  • 輸出関連の大企業のみが生き残っている。大企業は消費財・耐久消費財を作成できても、その前段階の高度な資本財や部品は輸入に頼っている。また、大企業の利益は国内を潤すことなく海外に流出する傾向がある。
  • 経済構造が中途半端なこと。先進国のように内需が強いわけでもなく、かといって新興国のように人件費が安いわけでもない。
  • 国内経済は拡大しにくく、人口を支えきれなくなっている。少子化は日本以上に進み、人口オーナスの状況になっていく。(出生率は2009年で1.15)。
  • 以前、通貨危機になった時にIMFに内需を拡大させろと言われたのに、まったく聞き入れずに輸出強化政策を取ったために今度何かあっても、IMFが支援を受けられない可能性がある。
  • 北朝鮮問題を抱え、地政学リスクが高いこと。
  • 通貨の取引量が日本円に比べるとはるかに低い。
  • 韓国は常時為替介入を行ってウォン安に誘導しているが、それが問題にならないのは経済規模が小さく、国際的にも先進国と認識されていないため。

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2012年4月24日 (火)

なぜ日本の電機メーカーはダメなのか?

日本の電機メーカーの最大の失敗は、異常な円安の時に、その円安がずっと続くことを前提にして、国内に工場を建てるなどの積極投資を行ったこと。

今、赤字を生んでいるのは、みんな、円安当時に投資した工場に関連した部分である。

教訓を導くとすると、以下のようになる。
『異常なときに、重要な決断をしてはいけない』

一方で、韓国は構造的にウォン安になりやすい。
http://okwave.jp/qa/q6962345.html

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2012年4月14日 (土)

北朝鮮も日本の野田政権も合理的

北朝鮮には、ミサイルを発射しなければならない内部的には合理的な理由があり、日本の野田政権は、田中直紀氏を防衛大臣にする内部的はに合理的な必要があった。

それだけ。

ただ、問題はその「内部的には合理的な理由」が外部から理解できなことだ。

日本も北朝鮮も外部から理解できない論理でしか国を運営できないという点で共通している。

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2012年4月 7日 (土)

国民新党

亀井静香は、『国民新党』という『沈む船』からの脱出に成功し、残りの議員は、残り1年少しを与党でいることを選んだ。
亀井静香にとっては、『国民新党』という役割を終えた政党をどう始末するかが問題だった。だから、隙を与えて、解任させた。

亀井静香は、『次がまだある』と思っているから、『沈む船』と一緒に沈むわけにはいかない。
残りの議員は、『多分、次はない』と思っているから、『あと1年、おいしい思いをする』ことを選んだ。
双方にとって、合理的な選択をすることになったということである。
とりあえず、良かった。双方だけにとっては。

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金融市場論A 4/7

  • 金融業とは、情報産業。情報を収集し、分析し、儲かるところに動かす。
  • 国:プレーヤーであり、規制当局でもある。
  • 1980年代:金融業界が変わった。金融技術(デリバティブ、証券化)とグローバル化。
  • 不良債権:ずっとホールドしているから起こる。
  • 証券化:貸し付けても、売却できる。リスクも売却できる。
  • アンバンドリング(束をほどく):金融技術を使えば、バラバラにして、再構成できる。
  • バーゼル:①不良債権に対するバッファを持つ。②金融機関が国際的に公正な競争が出来るようにする。
  • 金融業:インフラ産業でもある。どういう技術を持っているか、どういうインフラを持っているかが競争力となる。
  • 決済は、銀行の独占であったが、独占ではなくなった。アマゾン、楽天等が参入してくる可能性がある。
  • 金融技術革新:金融技術は必要であるが、金融機関のインセンティブを変える。制度の欠陥を見つけて、儲けようとする。
  • サブプライムショックの時も、貸し出しをしても、すぐに売ってしまうので、十分な審査もせずに字も読めないような人に貸し出した。

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2012年4月 6日 (金)

なぜ、日本の政治は駄目なのか?

日本の政治の目的を『将来の国のあり方を定めて、それを実現するための施策を講じる』と定義することが間違っている。

日本の国民が、政治に求めているのは『パンとサーカス』であり、日本の政治家はそれを実践している。
ただし、古代ローマ帝国と違いがある。古代ローマ帝国では、皇帝がどこかからサーカス団を連れてきたのかもしれないが、日本では政治家自らが、サーカスを演じている。

さらに、日本の国会には、亀井静香という最高の役者が存在する。『サーカスにはピエロが必要だ』とことを理解して、自らが最高のピエロを演じた。自分が作った政党で、自分がトップなのに、自分が失脚させられるなんて、並大抵の政治家では出来ない。彼がピエロを演じたのはこれで2回目だ。小泉劇場でも最高のピエロを演じたし、今回も最高だった。

『いつ、日本が財政破綻するか』という問いも、経済学者の間で真剣に議論されているが、そのような議論は国会では行われない。なぜなら、そのような議論を国会ですれば、サーカスにならないからだ。
『いつ、日本が財政破綻するか』という意味がない。なぜなら、いずれ必ず起こるからだ。そんな必ず起こることを議論するよりは、『トンデモ経済理論発表会』にした方がおもしろい。

日本の政治がまっとうになる日は来るか? もちろん、永遠にこない。有権者はいつまでも『パンとサーカス』を求めているからだ。

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2012年4月 5日 (木)

なぜ西洋で産業革命が起こったのか?

池田信夫氏がいろいろ書いておられるので、触発されて考えてみる。
西洋と中国の「大分岐」
戦争が人類の歴史を決めた

思想/科学技術/植民地

  • キリスト教では、神が作った宇宙には『普遍の法則』が存在すると考えた。だから、一生懸命、夜空の星の動きを観測して、法則性を見つけようとしたし、教会が認定した法則に異を唱えたものは、死刑を宣告することもあった。
  • 熱心なキリスト教信者でなくても、心の底では「物事には『普遍の法則』が存在する」と思っているので、身の回りの『普遍の法則』を見つけて、利用しようと考えた。それが、科学技術の発展につながった。

思想/植民地

  • キリスト教では、「人間は他の生き物とは異なる特別な存在」という発想があり、だから、家畜を殺して食べることにも抵抗がなかった。
  • この発想が大航海時代には、「白人は他の人種と異なる特別な存在」というように変化したため、征服した土地を植民地にすることも、その土地に住む人間を奴隷にすることも、その土地にあった文化を破壊することにも躊躇がなかった。

エネルギー

  • 西洋の国は、緯度が高いので、日光の量が少なく、植物の成長速度が遅い。よって、薪をエネルギーとするとすぐに枯渇してしまう。そこで、掘り出して使う石炭の活用が進んだ。
  • 結果的に、石炭は薪よりもエネルギー密度が高いので、結果的に西洋人はエネルギー密度が高い燃料の獲得に成功した。

民族/人口→機械化 or 手工業

  • 前述の通り、西洋の国は、緯度が高いので、日光の量が少なく、植物の成長速度が遅いので、大人口を支えられるだけの食料を生産できなかったので、基本的には、『人不足社会』だった。だから、人海戦術で人にやらせるよりも機械でやらせる方法を追求することの方が合理的だった。
  • 西洋が『人不足社会』だった別の理由は、ペストの流行によって人口が激減したこのも大きく影響している。
  • 機械でやらせるためには、エネルギー密度の高い石炭をエネルギーとして活用できることが有効に作用した。
  • 気かはイノベーションによって大幅に性能を向上させることができる。性能向上の度合いは、人間が学習や訓練によって生産性を高めるのとはレベルが異なる。
  • 一方で、日本や中国の温暖湿潤気候では、①緯度が低いので日光が豊富、②梅雨により植物の成長期に雨が多いので、穀物生産に適していることによって、大人口を支えることが出来るので、基本的には、『人余り社会』だった。よって、機械化するよりも人海戦術が合理的であり、手工業が発達した。
  • また、ヨーロッパ大陸では、小さな民族が隣り合って、国を作ったために、戦争が頻繁に起こるようになった。武器の進歩とともに、高性能の武器を作るためには、技術力と資金力を向上させなければいけなくなったので、経済を自由化して、経済力を高める必要があった。
  • 一方で、中国も日本も国内的な民族の違いは小さかったので、数百年ごとに体制が入れ替わる時以外は平和な時代が続いた。

経済システム

  • 西洋の国は、緯度が高く日光が少ないので、穀物生産に適さない。土地には草しか生えないので、草を家畜に食べさせて、その家畜の肉を食べることとなった。
  • 家畜の肉を食べるために、防腐剤(迷信)と調味料という意味で香辛料が必要となるが、西洋では取れない。遠くインドから持ってくる必要があるが、陸路はイスラム教徒に押さえられてしまったため、海路で行く必要があった。
  • 海路でインドまで行くには、沈没や海賊に襲われるリスクがあったが、成功すると大きな利益を得ることが出来たので、ハイリスク・ハイリターン型のプロジェクトを成立させるための経済システムが必要となった。これが、株式会社を生むこととなり、リスクを小口分散するとともに、有限責任により損失を限定することにより、ハイリスクの投資案件に挑戦できるようになった。
  • イスラム教徒の比較では、「金利」の概念を受け入れたことが大きい。お金を貸す相手のリスクによって「金利」を調節することによって、「お金の融資」の効率性を向上させることが可能となった。


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民主党議員に捧ぐ

ケネディ大統領の就任演説より。

一致団結すれば、多くの共同事業において、できないことはほとんどない。分裂すれば、我々ができることはほとんどない。反目し合い、ばらばらに分裂すれば、とうてい強力な挑戦に立ち向かうことはできないからである。

United, there is little we cannot do in a host of cooperative ventures. Divided, there is little we can do.

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2012年4月 3日 (火)

原子力発電に賛成する

私の原子力発電所に対するスタンスは、「減らしはしても、無くさない」です。
日本には、原子力発電という選択肢が必要だと思います。

そもそも、エネルギーとは国と国が戦争をして、つまり、人間と人間が殺し合って、奪い合うものです。かつて、日本も石油を止められて、戦争をしました。
確かに、今の日本は戦争をしない平和な国ですが、実態は、アメリカが代わりに戦争をして、日本に請求書を回してきます。

特定のエネルギーに対する依存が高まるということは、そのエネルギーの国際政治上の重要性を増加させて、そのことが戦争の火種となります。だから、特定のエネルギー源に頼ることなく、出来る限りエネルギー源を分散させるさせるべきなのです。
原子力発電が重要な選択肢である以上、その選択肢を失ってはならないと考えます。

そのようなことを考えていたら、映画『ダークナイト』での、ジョーカーが正義漢/ハービィ・デントに語りかけるシーンを思い出しました。

ジョーカー
『人々は、物事が【想定の範囲内】であれば、パニックを起こさない。たとえ、恐ろしい【想定の範囲内】であっても。もし明日、チンピラが撃ち殺されると言っても、戦場の兵士が爆弾で吹き飛ばされると言っても、誰もパニックならない。なぜなら、それは【想定の範囲内】だから。しかし、明日、年老いた市長を殺すと言ったら、みんなは平静を失ってしまう。』

Nobody panics when things go "according to plan." Even if the plan is horrifying! If, tomorrow, I tell the press that, like, a gang banger will get shot, or a truckload of soldiers will be blown up, nobody panics, because it's all "part of the plan". But when I say that one little old mayor will die, well then everyone loses their minds!
http://www.imdb.com/title/tt0468569/quotes?qt=qt0499831

人々は放射線で人が死ぬのは許せないが、戦場で兵士が死ぬのはOKなのでしょうか? なぜなら、それは【想定の範囲内】だから。ちなみに、福島県ではまだ誰も放射線では死んでいません。また、確かに多くの人が強制的な避難を強いられています。でもその規模は戦争の比ではないと思います。

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古市憲寿/若者たちが見ている風景

  • 世代間格差についても、社会学者が言うほど「問題」とは感じていない。
  • いくら若者が損をしているといっても、それはあくまで金銭の問題だ。
  • 現在の若者たちが享受している豊かなインフラやテクノロジーは先行世代が残してくれたものである。インターネットもケータイも無かったバブル世代などうらやましくも何ともない。
  • ましてや団塊の世代など、「一億円損する」からといっても、替わりたいとは思わない。
  • 若者たちの目の前に広がっているのは、ただの「終わりなき日常」である。だからこそ、「今が幸せ」なのだ。
  • 日本は世界から見れば、明らかに豊かで、治安もよい。何しろ、20代の98%が「日本に生まれて良かった」と答えている。

週刊ダイヤモンド 2012/3/24号

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