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2010年2月13日 (土)

資本主義はなぜ自壊したか 中谷巌

主な要点
  • 1969年にアメリカに留学し、豊かなアメリカを見て、市場原理主義肯定派となったが、2つのことを見逃していた。
    • アメリカと日本では国の成り立ちが異なり、アメリカ流の経済学が日本人を幸せにするわけではない。
    • 留学当時のアメリカを支えていたのは、自由主義経済ではなく、政府の役割を重視する「新古典派」に基づく経済政策であった。
  • 「アメリカは自由競争の国、自己責任の国だから世界一豊かになった」というのは誤解であり、アメリカ人自身も誤解している。
  • 新自由主義の主張は、アメリカやヨーロッパのエリートにとって都合のいい思想だからこれほど支持されたのである。
  • アメリカやヨーロッパのエリートには、頭の良いものが頭の悪いものを支配し、搾取するのは当然だという考えがあり、自由競争、マーケットメカニズムが正当化されている。
  • 一般にエリートの方が情報を多く持っているので、マーケットメカニズムという仕組みは彼らにとって有利に働く。
  • グローバル資本主義の問題の根幹は、企業は自由に国境をまたぐことが出来るのに、それを制御する主体の国が分散していることである。
  • 日本は閉ざされた島国であったため、自分だけの利益を追求することは自分の利益にならず、時間をかけて他者と協調体制を築いた方が得である。
  • アメリカで西部のフロンティアを開拓していたような状況では、周囲との利害調整にエネルギーを割くよりは、失敗を恐れず、前へ進むアグレッシブな人間の方が有利である。そして、自ら率先してリーダーシップをとる人間の方が尊敬される。
  • 中国の歴史では、今日が平和でも、明日には、異民族に征服されてしまうかもしれないという恐怖がある。そのような状況では、「今日、取れるものは、今日、取っておく」ということが中国人にとっての合理的な選択となる。



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