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2009年6月18日 (木)

鹿島建設 2008年度決算分析

◆売上高
市場が縮小しても、仕事は増えている。(ちなみに清水は12%も増えている)

◆利益率
売上総利益率:5.9%、営業利益率:1.0%(2007年度:売上総利益率:6.1%、営業利益率:1.0%)
当社は、受けた工事については、前年度(2007年度)と同レベルの利益は出している。
もともと見劣りしていたが、他社が同じレベルまで落ちてきた。
売上総利益率については、長期的に下落傾向(競合他社も含め)

◆その他の要因(主に特別損失)
工事代金を踏み倒されそうなものが111億円ある。
(特別損失の「貸倒引当金繰入額」)
日経テレコンで調べてみると、
  • 倒産したマンション分譲会社モリモト関連:32億円。
    (新聞には、引き渡し前なので、対抗処置をとると書いてある)
  • 子会社のテクノウェーブ関連:25億円
持っている株のうち、購入価格の半分以下に値下がりしたものが、86億円ある。
(特別損失の「投資有価証券評価損」)
  • ちなみに持っている株全体での値下がりは、約800億円(2007年度は約1000億円値下がりしている。この2年間で1800億円も値下がりしている)
  • 株に関しては、2008年度に76億円分を売って、144億円分買っている。
  • 株を買う原資は、長期借入金で、550億円増やしている。
子会社の不正経理関係:36億円
円高による為替差損:40億円
将来発生する工事損失:197億円
(「負債の部」の「工事損失引当金」)
赤字工事の受注が原因か?
将来の営業キャッシュフローに影響するはず。

◆まとめ
[1] ①、③、⑤は、鹿島建設の甘い体質を反映して身から出たサビか?
  • これがなければ50億円の黒字
  • 突発事項がたまたま2008年度に起こったと考えるのか、当社の体質を表しているのだから、これからも起こると考えるのかによって評価が分かれる。
[2] ②と④は、年度によって、逆に振れることもあるので、どう解釈するかは投資家次第。
  • 建築では、施主企業の株を持たなければならないのも事実。
  • 本当にこれだけ持たなければならないのかがポイント。
  • ちなみに、株の評価損の6割を株主が背負うことになっているが、株主総会で特にクレームは出ていない。

◆とりまとめのページ

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コメント

貴方の鹿島・清水の決算分析分かりやすくて勉強になりました。他の建設会社の決算分析も是非公開お願い致します。

投稿: 通すがりの者 | 2009年6月20日 (土) 15時17分

書き込み、ありがとうございます。
建設会社以外も興味のあるところは、分析を書いてみようと思っています。
今後も、感想を書き込んでいただけるとありがたいです。

投稿: ケビン67 | 2009年6月21日 (日) 15時35分

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